Pippi日記

本・音楽・軽井沢の徒然Blog

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『観世華雪芸談』と一枚のハガキ。

先日、神保町に行ってきました。
今回も能関係の本をいくつか買い求めました。

そのうちの一つが『観世華雪芸談』。


「観世華雪」は6世観世銕之丞さんが隠居後に使ったお名前。

匂い立つような鉄仙。
その背後にあるのは、観世水でしょうか。
戦後を代表する名人に相応しい、美しい装丁です。
以前、近現代の能楽史に詳しい方から勧められ、
ずっと欲しいと思っていました。

ということで喜んで買ってきたのですが、若干の後日談(?)。

最初の持ち主の方は、関係者の方から謹呈を受けたようで、
出版元の檜書店がその方宛に出したハガキが挟んでありました。
ハガキの内容は、本文に関する正誤表。
私信ではなかったので、本に挟んだままにしてくださったようです。

興味本位で宛名にあるお名前をぐぐってみると、
どうやら、非常に著名なある日本画家のお身内のようでした。
「確かに、能を題材にした作品があったなぁ・・・」と思い至り、
手にした本の来し方を、あれこれと想像してしまいました。

5円切手が貼られた一枚のハガキ。

古本というのは、時折、本としての存在価値とは別に、
ある種の物語を孕みながら、人の手を渡っていくのだなあと、
ちょっと感慨深い気持ちになりました。

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