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評価:
フジモト マサル
講談社
¥ 1,300
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『ウール100%』の作者であるフジモトマサルさん初の長編。
主人公は、日菜子という名の女性。
ある日、鳥が人間のように生活している不思議な世界に迷い込みます。
でも、自分がどこからやってきたのか、なぜここにいるのか、
記憶がありません。
そんな日菜子を訝しく思いつつも、自然に接する隣人(隣鳥?)たち。
仕事を手伝ったり、町を歩いたり、鳥の世界に馴染んでゆくにつれ、
静かに記憶は甦ります。
淡々と進むストーリー、抑制のきいた絵。
劇的なものは何一つないけれど、読んだ後は少し一人で放心したい。
読んでいるときに感じたそんな気持ちは、折り紙のように畳んでおいて、
たまにそっと開いてみるのがいいと思います。
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